石原 理慧 Rie Ishihara |
隙を縫う/2017/絵画/紙、アクリルガッシュ |
■駅から始まるアートイベント「キテ・ミテ中之島2017」への想い |
想像とは「なにもないところから新しいものを生み出すこと」だけではなく「現実に様々な要素を継ぎ、接ぎ、空想に昇華させること」でもある。日常の中で出会ういろいろな光景を、現実そのままにしておくのではなく、もしこの地面が海面で、その下にも建物が連なっていたらとか、建物と建物の間の狭い空間に電車が走っていたらどうなるだろうとか、そうやって想像し、自分の世界を作り、さまざまに思いをめぐらせる楽しさは、どんな娯楽にも勝る。それを絵に落とし込み、こうして多くの人が行き交う場で発信することで、私自身の世界を知ってもらうと同時に、この絵が、誰かが日常の中で想像し、自分だけの世界を作り出す楽しさを知るきっかけになればと思う。 |
■「キテ・ミテ中之島2017」出品作品のコンセプト |
どうしてこんなところに、こんなものがあるのだろうとか、この絵とこの絵の隙間にはどんな光景があるのだろうかとか、そう言った疑問は、描かれていない「隙間」であり「余白」でもある。それらの隙間を縫うように、そこに何があるのか、想像してみてもらえればと思う。 |
■Profile |
1994 |
大阪府生まれ |
現在 |
京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻4年 在籍 |
【グループ展】 |
2016 |
しりとり展(アートギャラリー北野/京都)
だいすけだいすき展(ゼスト御池/京都) |
2017 |
slap happy(ぎゃらりぃ西利/京都) |
photo image《日常のなか降りる/落ちる/2016/2017》 |