一人に帰る時間
私が私で在ることを 確認する時。 どういう世界を視てるのだろう?
大きく息を吸い込んで、 勢いよく壁を蹴る。
背中へ光がつき刺す、 息を吐きつづけながら、苦い時間をゆっくりと、 かき分けていく。 一本の線がずっと向こう、先へ伸びている。
きらきら輝く、透明な中、静かに進んでゆく魚のような姿を、 プ―ルサイドから眺める私もいた。